東九州バスク化構想とは?

世界一の美食の街と言われるサン・セバスチャンを擁し、フランス・スペインにまたがるバスク地方をモチーフに、九州で1位、2位の面積を誇り、海・山・川の豊かな恵みを享受する延岡市と佐伯市が、「食」と「連携」をキーワードとして新たな経済・文化圏の形成を目指して、令和3年度まで取り組んできました。
これまでの取り組みにより磨かれた本市の「食」の魅力を引き続き県内外に発信するとともに、市内の料理人や生産者の連携を深め「美食の街のべおか」を目指し取り組みます。

大地からテーブルへ、海から皿へ

この地域の気候、風土、海・山の幸、農畜産物は世界に誇れるものです。それぞれに光り輝く原石を、磨き、調理し、その美味を広く世界へ発信しましょう。ここで採れたものを、ここで提供する。「大地からテーブルへ、海から皿へ」ここは豊かな食材にあふれた九州のバスクです。

美食とは「おいしく食べる」美しさ

私たちが思う三つ星とは、
「この場所に根ざし、丹精した食材を提供する生産者」「素材を活かし、地域の魅力を表現できる料理人」「本当のおいしさを知り、食べる幸せを心から楽しめる人々」この三つ星が光り輝く地域、土地の恵みに敬意をはらい、一皿の料理に感謝して「おいしく食べる」美しさを、私たちは美食と呼びます。

美食が人を集わせる

例えば、日豊海岸を見渡すレストランで、とれたての魚介をいただく。例えば、大崩山を望む森の食卓でジビエ料理を楽しむ。例えば、清流の風にあたりながら鮎と山菜に舌鼓を打つ。ここでしか味わえない美食は九州中から多くの人を集わせるでしょう。

料理人の聖地へ

豊かな環境と豊かな食材の魅力を引き出し、美食のまちづくりの主役となるのは腕利きの料理人たちです。共に学び、情報を共有し、切磋琢磨し、優れたシェフや板前が地域のヒーローになれる、そんな料理人の聖地をつくりましょう。

美食はやがて産業となる

地域をあげて美食のまちづくりに取り組むことは農業、漁業、製造業、観光、情 報産業、医療・健康産業、教育に至るまで多くの分野に活躍のチャンスが広がっ ています。美食はやがてこの地域を支える大きな産業になり得るでしょう。

九州のサン・セバスチャンに

バスク地方の港湾都市、人口18万の都市サン・セバスチャンは、たった10年で世界一の美食の街に成長したと言われています。私たちのまち延岡も10年後に九州のサン・セバスチャンと呼ばれることを夢見て、次世代につなぐ、楽しく美味しいまちづくりを進めていきましょう。豊かで、健康に、若者達が希望に胸をときめかせる地域、そこには全く新しい私たちの幸せの形が三つ星のように輝いているはずです。